グループの連携

Group Cooperation

当社グループは、トータル・モーション・コントロールを提供する技術・技能集団として、精密制御分野におけるあらゆるモーションコントロールのニーズに応えることを使命としております。
そのため、グループ各社がそれぞれ自社で保有する技術・技能を融合し、お客様のご要求にお応えするため、連携して取り組んでおります。

株式会社ハーモニック・エイディ

高精度・高剛性の遊星減速機を製造

トータル・モーション・コントロールを構成する製品の中でも、高精度減速機はその核となる製品です。

株式会社ハーモニック・エイディの製造するアキュドライブ®とハーモニックプラネタリ®は、ハーモニックドライブ®の精密加工技術のノウハウを1/3~1/45という低減速比にも生かした高精度且つ高剛性の遊星減速機です。
遊星減速機とは、太陽歯車の周りを、自転する複数の遊星歯車が公転する構造を持った減速(増速)機構を持つ減速機であり、太陽歯車、遊星歯車、遊星キャリア(遊星歯車の公転運動を拾う)、外歯車の4点の部品から構成されています。少ない段数で大きな減速(増速)比が得られる、大きなトルクが伝達できる、入・出力軸が同軸上に配置できるなどの特徴を持ちます。

ハーモニックプラネタリ®は、ハーモニックドライブ®で培った薄肉弾性歯車技術を内歯車に応用することにより、調整機構なしでバックラッシ3分以下(特殊対応品1分以下)を実現しました。
産業用ロボット、半導体製造装置、工作機械など、幅広い用途に使われております。
当社グループは、低減速比の領域をカバーするアキュドライブ®やハーモニックプラネタリ®と、高減速比の領域をカバーするハーモニックドライブ®をラインアップすることによって、幅広いモーションコントロールのご要求にお応えしています。

株式会社ハーモニック プレシジョン

高負荷・高精密・優れた回転精度のクロスローラーベアリングを開発・製造

減速機やモーターを滑らかに回転させるためには、回転軸を支えるベアリングが不可欠です。なかでも、ロボットや工作機械などに使われる高精度アクチュエーターや減速機では、組み込むベアリングが性能や形状に大きな影響を与えます。
株式会社ハーモニック プレシジョンでは、ハーモニックドライブ®、アキュドライブ®、ハーモニックプラネタリ®といった小型・軽量・高精度の減速機に適した高負荷容量・高精密なクロスローラーベアリングを開発、製造しています。
クロスローラーベアリングは、一般的なボールベアリングと違い、円筒型のコロを直交させて配列することによって、コンパクトな形状ながら、高精度かつ多様な荷重を支えることができるベアリングです。
ハーモニック プレシジョンは、長年の研究と生産活動によって蓄積した独自のノウハウによって、形状・性能などの面において差別化されたクロスローラーベアリングを開発・製造することが可能であり、当社グループのアクチュエーターや減速機の競争力を支えています。

株式会社ハーモニックウィンベル

特殊モーター開発に強み

トータル・モーション・コントロールの中核となるモーター技術を強化するため2007年5月に業務・資本提携した株式会社ウィンベルは、特殊モーターの開発・設計に強みを持つ各種モータ・システムのエンジニアリングと製造を行っている会社です。
ウィンベルは、お客様と共同で最適駆動システムを構築するモータ・システム・ソリューションを事業の特長としており、お客様の製品に合わせた最適モータ・システムの技術提供をはじめ、ノウハウを保有している回転機器・磁気応用機器の分野についても開発・試作等の技術支援を行っております。
ウィンベルが有する高度なモーター技術は、様々な当社製品に応用され、偏平、中空、高精度といった特長を有するアクチュエーター開発の一翼を担っています。

青梅鋳造株式会社

高品位な鋳鉄材料に強み

2008年10月に業務・資本提携した青梅鋳造株式会社は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)という材質に特化した高強度で切削性の優れた鋳鉄材料を製造する材料メーカーです。
当社は減速機の材料強化のため、青梅鋳造と新たな材料技術の共同開発を行っております。
同社が製造する鋳鉄材料は、ハーモニックドライブ®の3点部品の一つサーキュラースプラインの材料に使用されております。サーキュラースプラインは、大きな力を伝達する歯車であるため、その材料は高強度であることが求められます。青梅鋳造の球状黒鉛鋳鉄は、特許を有する高強度鋳放し製造技術に特長があり、高い耐久性と強度を持ちながら、切削性も良いという高品位な材料であるため、ハーモニックドライブ®には欠かせないものとなっております。
また、青梅鋳造ではさらなる材質の高品位化を図るため日々研究開発を進めており、最近では、従来の方法とは全く違う方法で鋳鉄の厚さを約半分に薄肉化しながらも強度を高める薄肉化技術を開発し「薄肉球状黒鉛鋳鉄鋳物」の名称で特許を出願したばかりです。

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