“事業の進歩発達に最も害をするものは、青年の過失ではなくて、老人の跋扈である”
ある明治の実業家は述べました。100年以上も前の言葉ですが、令和の世にそぐわないということは無いでしょう。
皆さんはこれまで、大いに勉強し、大いに遊び、大いに友人と語らってきたかと思います。その中で良かった、楽しかった思い出だけでなく、失敗した、親や先生、友人など周囲に迷惑をかけたといった苦い思い出が沢山あったでしょう。それは会社に入ってからも同じです。
会社も、開発した製品がお客様に受け入れられ利益が上がることばかりではありません。意図せず品質に問題がある製品をお客様に出荷し、大変なご迷惑をおかけすることもあります。そのような時にどう解決していくか。過去の経験や知恵の中から突破口が現れることもありますし、これまでに無い新しい視点から解決策を見出すこともあります。
ただ最も行ってはならないのが、権威や功名心で意見を通そうとすることです。そのようことが蔓延してしまっては、事の本質を見誤ってしまい、結果として会社の発展を阻害すると冒頭の実業家は看破したのです。
皆さんは受験、研究、部活などを通じて、様々な挑戦を行ってきたかと思います。これも、上手くいったこと、いかなかったことがあったでしょう。ただ、挑戦したからこそ得られたものはあれど、もし挑戦しなかったら何も得ることができなかったのではないでしょうか。人は挑戦することを止めた時、老人になるのだと思います。
当社は、規模は大きくないですが、世界に向かって大きく開かれています。波動歯車装置“ハーモニックドライブ®” のメカニズムはシンプルですが、その可能性は無限です。皆さんの挑戦を待っています。
執行役員 人事・総務担当
浅倉 修