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I・K KAN

10倍の精度向上の実現を目指す研究棟「I・K KAN」

I・K KAN外観

ハーモニックドライブ®のモーションコントロールにおける、より高次元の理想を実現するための次世代工場のプロトタイプとして、2002年4月に研究棟のI・K KANを竣工しました。
当社では、従来の10倍の精度向上を目標に、高精度加工や測定が可能な工作機械や計測機器等の設備を配し、サブミクロンの加工精度を追求しております。

この目標を実現するためには、インフラの整備と加工・測定が出来る技能者・開発者の育成が不可欠です。I・K KANは、加工設備・測定設備への投資とともに目標実現のためのインフラとして建設されました。

I・K KAN内部透視図

I・K KAN内部


当社ではこのI・K KANを活用することで「歯車基礎技術開発の期間短縮」と「新製品開発の期間短縮」を目指し、具体的には、組み立てられたハーモニックドライブ®の角度伝達誤差を従来の10分の1(5秒以下)とすること、精密加工・精密測定の可能性の試行などに取り組んでいます。
角度伝達精度の向上は、高位置決め精度や低振動を必要とする各種位置決め装置や微少角度位置決めが要求される各種装置への用途の展開が見込まれるとともに、当社がこのような高精度の製品を市場投入することで、お客様からも従来には無かった新しい用途が創出される可能性も期待できると考えております。

また、この環境を核にモノづくりに携わる技能者の技能の向上とその伝承も狙っております。
I・K KANの研究成果は、製造現場に適宜移管しており、製品性能の向上や製造工法の開発・改善に大きく寄与しております。

  • 角度伝達精度とは、動力伝達装置がもつ回転精度を表したもので、「入力した回転角度」に対する「理論的な出力角度」と「実際の出力角度」の差を数値化したものです。角度伝達誤差の数値が小さいほど回転精度が高いことを表しており、位置決め精度、回転速度ムラ、振動、騒音などに大きな影響を与える重要な性能のひとつです。

I・K KANの建築・環境仕様

建物は、「高精度・恒温室」、「機器搬入待機室」、「環境制御機械室」、「見学及び談話室」の4つのブロックで構成されており、温度や湿度の変動を最小化するとともに、床面の振動も極小化できる構造となっております。
建築・環境仕様は以下の通りです。

床面積(375m2(15m×25m))
精密加工室
251m2
精密測定室
49m2
環境制御室
75m2
構造物の高さ 9m
恒温環境仕様(正圧雰囲気制御)
温度
床から3mで23℃
精密加工室
±0.5℃
精密測定室
±0.3℃
湿度
58% ±5%
床仕様(四層構造)
一層
表面塗装
二層
コンクリート1m厚
三層
アルミニュウム板(防湿目的)
防錆ビニールコート付き
四層
砂利1m厚

I・K KAN外観

研究棟「I・K KAN」は、ギャラリー棟「IIDA・KAN」、「守衛所」とともにTRIADと呼ばれる建築群を構成しており、研究棟としての実用性だけでなく、建築物としての芸術性も高く評価されております。

館名の由来は、当社のハーモニックドライブ®の技術的基礎を築いた石川昌一(いしかわ しょういち)、亀田博(かめだ ひろし)のイニシャルから命名しました。